「インフラ構築サービス(ITインフラ構築)」とは、企業等のシステム基盤の構築を代行・サポートするサービスのことです。業務のシステム化・クラウド化が進む昨今、様々なインフラ構築会社がサービスを提供しています。本記事では、インフラ構築サービスを比較選定する際のポイントや利用時の注意点を説明します。

また、導入実績の多い代表的なインフラ構築サービスをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

インフラ構築サービスの比較方法・選び方

インフラ構築サービスを比較選定する際のポイント

インフラ構築サービスを比較選定する際のポイント

 

インフラ構築サービスを選ぶ際にチェックしておきたいポイントは、以下の3つです。

 

  • 得意領域・実績
  • 運用・保守のサポート体制
  • 担当者のコミュニケーション力

 

各項目を詳しく見ていきます。

 

■得意領域・実績

ITインフラには以下のような種類があり、インフラ構築会社は顧客の課題や要望に沿って適切なインフラ環境を設計・構築します。

 

  • ハードウェア:パソコン・スマホなどの端末、サーバー、ストレージ、ネットワーク
  • ソフトウェア:OS、ミドルウェア

 

ただし、得意とする領域は各社異なります。

 

例えば、サーバー構築の領域では「仮想サーバー基盤の構築」「ファイルサーバーの最適化」「メールサーバーの構築」などがあります。また、近年ではクラウド基盤構築サービスを強化しているところも増えています。自社の目的に合ったサービスを提供しているところを選びましょう。

 

得意領域は、インフラ構築会社のホームページである程度判断することができます。導入実績や事例も参考にしましょう。自社と同じ規模・導入領域での実績が多ければ、その領域でのノウハウを蓄積している可能性が高く、効果的・効率的なインフラ構築が期待できます。

 

■運用・保守のサポート体制

多くのインフラ構築会社では、構築したインフラの運用・保守までサポートしてくれます。サポートの範囲や内容は各社異なるため、以下の項目について確認し、安心して運用を任せられるところを選定しましょう。

 

  • サーバーやネットワークの監視体制
  • 障害発生時の復旧体制
  • 異常検知時の自社への連絡体制
  • ヘルプデスクなどのサポート体制

 

■担当者のコミュニケーション力

インフラ構築会社に依頼すると、専任のシステムエンジニアやITアーキテクトがつくのが一般的です。ニーズにマッチしたインフラを構築できるかどうかは、技術力だけでなく担当者のコミュニケーション力も重要なポイントです。なぜなら、依頼主の課題やニーズを的確に把握する能力がなければ、要望に即したインフラ環境が困難なためです。

 

事前の相談・ヒアリングの段階で以下の項目をチェックし、担当者の能力や自社との相性を見極めておきましょう。

 

  • こちらの話を傾聴してもらえるか
  • 自社の課題や導入目的を正しく理解しているか
  • 説明はわかりやすいか
  • 質問に対する回答は的確か

課題・ニーズ別に見たインフラ構築サービスの向き・不向きの傾向

どのようなインフラ構築サービスを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。

 

課題・ニーズ

向き・不向きの傾向

老朽化したハードウェアを刷新したい/プラットフォームの変更やバージョンアップを効率的に行いたい

サーバーのリプレイスやマイグレーションに対応しているインフラ構築会社が適している

分散したファイルサーバーを統合したい

ファイルサーバーの構築・最適化を得意とするインフラ構築会社が向いている

自社の運用体制に合ったクラウド基盤を構築したい

AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドサービスを活用した基盤構築を得意とするところを選定する

インフラ構築サービスを利用する際の注意点

インフラ構築サービスを利用する際の注意点

インフラ構築サービスを利用する際は以下の2点に留意しましょう。

 

■導入目的・運用範囲を決めておく

ITインフラ構築会社では自社の要望に沿ってインフラを構築するため、依頼前に導入目的や運用範囲を明確にしておくことが重要です。例えば、テレワークや在宅勤務に柔軟に対応できるようにしたい場合、システムによっては社外からもアクセスできる設計にしておく必要があります。インフラ構築会社とも相談しながら、運用範囲を定めましょう。

 

■セキュリティ対策を充実させる

ITインフラを構築する際は、セキュリティ対策にも留意する必要があります。自社に合ったインフラ環境を整えても、セキュリティが脆弱になっていると不正アクセスや情報漏えいなどのリスクが高まります。アクセス制限やデータの暗号化など、適切なセキュリティ対策を施しましょう。

最適なインフラ構築サービスを選定しよう

ITインフラ構築の領域・内容は多岐にわたるため、サービス選定時は得意領域やサービスの範囲が自社の目的・課題にマッチしているところを選びましょう。インフラ構築後の運用・保守のサポート体制や、担当者の課題把握能力・コミュニケーション力も含めて納得できるところであれば、効果的なインフラ構築が期待できます。

インフラ構築サービス 7選

1.MEEQ

(参照元:https://www.meeq.co.jp/)

サービス名

MEEQ

キャッチフレーズ

NoCode IoT/DX Platform

サービス概要

MEEQ(ミーク)は、直感的なコンソール画面を通じて、簡単にIoT 向け通信サービスを購入/決済/登録/管理ができるNoCode IoT/DX Platformです。

向いてる形態

BtoB

導入企業の傾向

業種としては情報通信業・製造業などが多く、ネットワークカメラ・工業、農業IoT、交通機関、医療DXなどIoT向けモバイル回線を必要とするサービスに提供。

価格

・価格はお問合せください

運営企業

ミーク株式会社

サービス詳細

MEEQの詳細を見る

サービス資料

 

導入した企業の声

国立大学法人電気通信大学 情報学専攻 特任准教授 石垣 陽様:

導入目的は、感染予防対策の実証実験の多様なデータを一元的に収集・管理するため。

MEEQ導入で、低消費電力のネットワークが短期間で構築できました。

また、誰もが容易に監視できるモニタリング環境を3カ月無充電でトラブルなく運用できました。

 

2.まるらくオフィス

(参照元:https://business.ntt-east.co.jp/service/maruraku-office/)

サービス名

まるらくオフィス

キャッチフレーズ

セキュアなネットワーク構築と 手厚いサポート

サービス概要

クラウド上にあるルーター機能により、ファイアウォール+VPN構築できる、電話・遠隔・訪問によるサポート+24時間故障サポートつきサービスです。

【特長】
「ネットワークの設定から管理までおまかせ!」
・NTT東日本の網内にあるルーター機能により離れた複数の拠点も同一ネットワークに。
・設定情報はクラウドでまとめて管理。

「サポートデスクは年中無休!」
・ファイアウォールで不正アクセスをブロック。
・ICT環境のお困りごとは気軽に相談。
・レンタル機器の故障対応は年中無休。

{参照元:東日本電信電話株式会社ホームページ}

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・まるらくオフィスサービス初期費用  6,930円 / 初期費用
・まるらくオフィスサービス 月額利用料  11,000円 / 月

運営企業

東日本電信電話株式会社

サービス詳細

まるらくオフィスの詳細を見る

 

3.ITコンシェルジュ

(参照元:https://www.cfitc.jp/)

サービス名

ITコンシェルジュ

キャッチフレーズ

情シス部門のアウトソースは ITコンシェルジュへ

サービス概要

「ITコンシェルジュ」は、企業の情報システム部をサポートするサービスです。

【特徴】
「IT運用についてプロがアドバイス」ITに関する最新の情報はもちろん他社での事例などを踏まえてアドバイスいたします。
「専任雇用の3分の2のコストで効率的に運用」スキルのある専任者を1名雇う金額の約3分の2ほどでプロの担当者を2名導入することができます。
「日々のIT運用業務から解放され本業に専念」直接ご連絡いただきリモートサポートや電話サポートにてお手伝いをいたしますので、ご担当者様の負担を減らすことができます。

{参照元:チェックフィールド株式会社 ホームページ}

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・IT運用アドバイス
・ヘルプデスク
・定期訪問
・出張サポート

価格

・ライト  100,000円 / 月額(税抜)
・スタンダード  150,000円 / 月額(税抜)
・プレミアム  200,000円 / 月額(税抜)

運営企業

チェックフィールド株式会社

サービス詳細

ITコンシェルジュの詳細を見る

 

4.CyberMail(サイバーメール)

(参照元:https://www.cybersolutions.co.jp/product/cybermail/)

サービス名

CyberMail(サイバーメール)

キャッチフレーズ

カスタマイズ性の高いウェブメールシステム

サービス概要

国内導入社数「15,000社以上」の声を反映した「ビジネスで使えるメール環境」を実現。

【選ばれる理由】
「高パフォーマンス」4000ID同時アクセス 1秒応答。
「効率運用」グループ会社でも利用可能なマルチドメイン管理。
「シンプルお手軽構築」大規模でも安心。10万ID規模でも安定稼働実績。

{参照元:サイバーソリューションズ株式会社}

向いてる形態

BtoB/BtoC

導入社数

約 15000 社

(2021年03月11日時点)

機能一覧

・管理機能
・ユーザ機能

運営企業

サイバーソリューションズ株式会社

サービス詳細

CyberMail(サイバーメール)の詳細を見る

 

5.FTTH GPONシステム

(参照元:https://www.itochu-cable.co.jp/products/ftth/item_1031)

サービス名

FTTH GPONシステム

キャッチフレーズ

FTTHシステム (G-PON)

サービス概要

下り帯域が最大2.4Gbps、上り帯域が最大1.2Gbpsの伝送速度を有します。
下り帯域はGE-PONの2倍以上の速度であり、最長伝送距離は無中継で60kmが可能で、最大分岐数は128分岐/10kmを実現します。
また、GE-PONでは標準化されていない、"1芯3波"伝送(上り/下りデータ信号用に2波、下り放送信号(RF信号重畳)用に1波を使用)も、G-PONでは標準化されていることから、データ信号伝送のみならず、放送信号伝送も含めて、高汎用性を提供するPON方式でありながら、構築コスト、保守コストを抑え、経済的な設備投資が可能なシステム。
(参照元:伊藤忠ケーブルシステムHP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・価格はお問合せください

運営企業

伊藤忠ケーブルシステム株式会社

サービス詳細

FTTH GPONシステムの詳細を見る

 

6.NURO Biz

(参照元:https://biz.nuro.jp/)

サービス名

NURO Biz

キャッチフレーズ

インターネットの速度低下を改善

サービス概要

企業に真に求められる価値を創造するために生まれたソニービズネットワークスの法人向け次世代ICTソリューションブランドです。その強みは、何よりも高品質・ハイスペックと驚きのローコストをかつてないレベルで両立するコストパフォーマンス。そして、ビジネスに必要なインフラからアプリケーションまでをワンストップでお届けできるサービスラインアップにあります。
(NURO Bizの強み)
・圧倒的なサービス基盤
・脅威からネットワークを守るセキュリティサービス
・回線からクラウドまでワンストップ
(参照元:ソニービズネットワークス株式会社HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・価格はお問合せください

運営企業

ソニービズネットワークス株式会社

サービス詳細

NURO Bizの詳細を見る

 

7.Performance IP

(参照元:https://www.unitasglobal.co.jp/solution/detail15.html)

サービス名

Performance IP

キャッチフレーズ

落ちない・切れないINAPのネットワーク

サービス概要

帯域保証は当たり前。落ちない・切れないINAPのネットワーク
・低遅延インターネット接続サービスです。 自動でBGPルートの最適化を常時行うため、一瞬の通信障害やネットワーク遅延を許さず、即時性と安定性を追求したいインターネットサービス事業者にとって、まさに競り勝つことのできるネットワークインフラです。
・昨今の働き方改革や相次ぐ自然災害によるBCP対策の要求が高まる中、リモートワークの環境整備を検討する企業のニーズにもお応えします。帯域不足を解消し、ストレスのないリモートアクセス環境を実現する帯域保証型のインターネットです。
(参照元:インターナップ・ジャパン株式会社HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・価格はお問合せください

運営企業

インターナップ・ジャパン株式会社

サービス詳細

Performance IPの詳細を見る