パソコンやシステムのログデータを収集・監視できる「ログ監視・ログ管理ツール(ログ監視ツール)」。業務のIT化に伴ってモニタリングすべきログが増えるなか、ログ監視・ログ管理ツールの提供数も増加しています。本記事では、ログ監視・ログ管理ツールを比較選定する際のポイントや導入時の注意点について解説します。
また、導入実績の多い代表的なログ監視・ログ管理ツールをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
ログ監視・ログ管理ツールの比較方法・選び方
ログ監視・ログ管理ツールを比較選定する際のポイント

ログ監視・ログ管理ツールを検討する際、とくにチェックしておきたいポイントは以下の4つです。
- 監視可能なログの種類
 - 監視方法
 - ログデータの圧縮機能の有無
 - 料金体系・費用
 
各項目を詳しく見ていきます。
■監視可能なログの種類
ログにはさまざまな種類があり、どのようなログを収集・監視できるかは製品によって異なります。
ログ監視・ログ管理ツールの対象となる主なログには以下のものが挙げられます。
| 
 操作ログ  | 
 パソコンやシステム、アプリケーションなどの操作履歴データ  | 
| 
 通信ログ  | 
 パソコン・サーバー間の通信履歴データ。いつ・どの端末で通信を行い、どのようなエラーが発生したかを把握できる  | 
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 端末ログ  | 
 パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末の利用履歴データ  | 
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 ファイルログ  | 
 サーバー上のファイルをいつ・誰が操作(閲覧、編集、削除など)したかがわかる  | 
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 印刷ログ  | 
 ファイルを印刷した日時や内容の履歴データ  | 
| 
 アプリケーションログ  | 
 アプリケーションのインストールや利用に関する履歴データ  | 
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 イベントログ  | 
 異常イベントやログイン情報など、システム内の特定の動作に関する履歴データ  | 
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 エラーログ  | 
 コンピュータ上で発生したエラーの内容や日時などのデータ  | 
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 通話ログ  | 
 電話での通信履歴データ。着信・発信履歴や不在着信履歴がわかる  | 
すべてのログを対象としている製品もあれば、特定のログに特化した製品もあるため、自社で管理したいログを監視できるものを選びましょう。
■監視方法
ログ監視・ログ管理ツールの監視方法は「エージェント方式」と「エージェントレス方式」に大別されます。
エージェント方式は、監視対象のシステムにインストールして監視する方法です。内部から監視するため異常を検知する精度が高く、詳細なログを把握できます。ただし、システムへの負荷が大きく、動作が遅くなってパフォーマンスが低下することがあります。
一方のエージェントレス方式は、外部のサーバーからネットワークなどを介して監視する方法です。外部から遠隔で監視を行うため、自社システムへの負荷を抑えることができます。ただし、エージェント方式のような詳細な分析はできません。
監視方式によって特徴が異なるため、自社の目的に合った方法を選定しましょう。
■ログデータの圧縮機能の有無
さまざまなログを収集・保存すると膨大なデータ量になります。収集するログのデータ量に対して保存先の容量が不足している場合、監視対象のログの種類を制限せざるを得ないことがあります。
製品によっては、ログデータを圧縮する機能を備えているものがあり、データを軽くしたうえで保存することができます。監視対象のログが多い場合や長期保管を想定している場合は、データを圧縮保存できる製品を選ぶとよいでしょう。
■料金体系・費用
基本的に、監視可能なログの種類が多い製品や、ログ監視以外の機能も充実している製品は費用が高くなる傾向があります。
また、ログ監視・ログ管理ツールの導入形態は「オンプレミス型」と「クラウド型」があり、料金体系が異なります。オンプレミス型の場合は初期費用が数十万~百万単位となるものが多い一方、ランニングコストは抑えることが可能です。クラウド型の多くは月額制で、1端末あたりの月額料金が設定されています。
料金を公開していない製品もあるため、ベンダーに自社の運用規模や監視したいログの種類などを伝えたうえで見積もりをとり、費用の目安を確認しましょう。
ログ監視・ログ管理ツールの向き・不向き
どのようなログ監視・ログ管理ツールを選ぶべきかは、自社の課題やニーズによっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
| 
 課題・ニーズ  | 
 向き・不向きの傾向  | 
|---|---|
| 
 ログの詳細な分析データを取得したい  | 
 エージェント方式の製品が向いている  | 
| 
 ログを収集・保存できることにメリットを感じるが、自社サーバーに負荷がかかることを懸念している  | 
 外部サーバーを用いるエージェントレス方式の製品であれば、自社サーバーへの負荷を抑えてログを監視できる  | 
| 
 監視したいログの種類が多い/収集したログを長期間保存したい  | 
 多くのストレージ容量が必要となるため、ログデータを圧縮したうえで保存できる製品が適している  | 
| 
 収集したログデータを業務改善などに活用したい  | 
 分析機能やレポート機能が充実している製品が向いている  | 
| 
 ログ監視・ログ管理ツールに興味はあるが、導入すべきか迷っている  | 
 無料トライアルやデモ版が利用できる製品であれば、契約前に機能やユーザビリティを試すことができる  | 
ログ監視・ログ管理ツールの導入時に注意すべき点

ログ監視・ログ管理ツールを導入する際は、以下の2点に留意しましょう。
■導入目的を明確にする
まずは「何のためにログを収集・監視するのか」を明確にすることが重要です。導入目的が定まっていないと、ツールを検討にあたって重視すべき機能や監視対象のログを絞り込むことができません。むやみに多機能な製品を選んでしまうと、オーバースペックで使いこなせなかったり、ログを保存するストレージコストが膨れ上がったりすることがあるため注意が必要です。
■完全にセキュリティが担保されるわけではない
ログ監視・ログ管理ツールは監視機能やアラート機能によって不正アクセスなどの早期発見・抑止につながりますが、サイバー攻撃自体を防ぐことはできません。そのため、外部から攻撃を受けないようにするには、ファイアウォールやマルウェア対策ツールなどのセキュリティ製品を併用することが効果的です。
自社に合ったログ監視・ログ管理ツールを見極めよう
ログ監視・ログ管理ツールは、製品によって「監視可能なログの種類」や「監視方法」などが異なるため、選定にあたっては自社の導入目的や監視したいログを明確にすることが先決です。そのうえで料金体系・費用を比較検討することで、自社の予算にマッチした効果的な製品を絞り込みやすくなります。
ログ監視・ログ管理ツール 14選
1.Stena Game

(参照元:https://stena.chillstack.com/)
| 
 サービス名  | 
 Stena Game  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 行動分析AIによる不正ユーザーの自動検知クラウド!  | 
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 サービス概要  | 
 Stena Gameは、高精度な行動分析AIエンジンがユーザの行動(ログ)を全て自動で解析し、不正行為を行うチートやBotを見抜くクラウド型自動検知システム。ゲームログデータをインプットするだけで、Webからいつでも確認することができます。AIセキュリティのスペシャリストによる運営タイトル毎にオーダーメイドで作成するためリスクと予算に合わせた対応が可能。AI技術の活用により、人の目では不可能な時系列的かつ網羅的なビックデータ解析を行い、業務負荷の低減とゲームの健全性向上を実現します。  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB  | 
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 導入社数  | 
 約 10 社 (2022年03月31日時点)  | 
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 導入企業の傾向  | 
 中堅、大企業  | 
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 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
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 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
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 サービス資料  | 
2.AssetView M PC操作ログ管理

(参照元:https://www.hammock.jp/assetview/function/m/)
[service_id:1997]
3.Eye“247” Work Smart Cloud

(参照元:https://www.eye247wsc.jp/)
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 サービス名  | 
 Eye“247” Work Smart Cloud  | 
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 キャッチフレーズ  | 
 操作ログを活用した業務管理・情報漏えい対策サービス  | 
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 サービス概要  | 
 アイ247 ワークスマート クラウドは、「誰が・どこで・いつ・どのくらいの時間・どんなPC操作をしたか」を記録・可視化し、ログを活用した業務管理と操作監視ができるクラウドサービスです。【総務省後援 ASPIC アスピッククラウドアワード2023 「ASPIC会長賞」受賞】  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB  | 
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 導入社数  | 
 約 1900 社 (2023年06月30日時点)  | 
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 導入企業の傾向  | 
 業種問わず、テレワーク導入企業、働き方改革推進企業  | 
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 機能一覧  | 
 ・業務状況分析機能  | 
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 価格  | 
・50ライセンス(PC)~ ご契約の場合  25,000円 / 月額  | 
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 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
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 サービス資料  | 
4.kotonashi

(参照元:https://www.e-guardian.co.jp/service/ai/kotonashi/)
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 サービス名  | 
 kotonashi  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 投稿監視システム「kotonashi」  | 
| 
 サービス概要  | 
 SNSトラブルや企業メールからの情報漏洩などを検知する投稿監視システム  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
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 機能一覧  | 
 ・高度なフィルタリング機能  | 
| 
 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
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 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
5.Applicaitons Manager

(参照元:https://www.manageengine.jp/products/Applications_Manager/)
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 サービス名  | 
 Applicaitons Manager  | 
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 キャッチフレーズ  | 
 テストや保守に人員をさけない!という悩みにも  | 
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 サービス概要  | 
 APMツール(アプリケーションパフォーマンス管理)  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
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 機能一覧  | 
 ・Webアプリケーションサーバー監視  | 
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 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
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 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
6.AppDynamics

(参照元:https://www.samuraiz.co.jp/apm/appdynamics/index.html)
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 サービス名  | 
 AppDynamics  | 
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 キャッチフレーズ  | 
 アプリケーションパフォーマンスを管理する  | 
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 サービス概要  | 
 【特長】  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
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 機能一覧  | 
 ・SAPアプリケーションモニタリング  | 
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 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
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 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
7.LOOOC

(参照元:https://www.comradesol.com/loooc/)
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 サービス名  | 
 LOOOC  | 
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 キャッチフレーズ  | 
 パソコン版ドライブレコーダーで 社内を可視化  | 
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 サービス概要  | 
 PCモニタリング機能を搭載し、お客様のニーズに合わせて最適な機能をご提供します。  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
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 機能一覧  | 
 ・USBアクセス履歴  | 
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 価格  | 
・1ライセンス価格 価格はお問合せください / /月  | 
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 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
8.MylogStar FileServer

(参照元:https://www.mylogstar.net/lineup/fileserver.html)
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 サービス名  | 
 MylogStar FileServer  | 
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 キャッチフレーズ  | 
 重要なサーバーを「ピンポイント」で監視  | 
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 サービス概要  | 
 ・監視対象を機密情報が保存されたファイルサーバーに絞って、ピンポイントに監視対象のサーバーに直接インストールすることにより、ファイルサーバー内でデータの入出力やユーザーの操作を監視することでセキュリティを保つ、ファイルサーバーアクセスログ管理ソフトです。  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
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 機能一覧  | 
 ・ログ取得機能  | 
| 
 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
| 
 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
9.LBアクセスログ2 Pro

(参照元:https://www.lifeboat.jp/products/alog2p/)
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 サービス名  | 
 LBアクセスログ2 Pro  | 
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 キャッチフレーズ  | 
 監視機能を強化した操作ログ収集ソフト  | 
| 
 サービス概要  | 
 特定行為を監視して対象の行為が行われた際のスクリーンショットの取得や管理者への通知機能を備えています。更に通信量を監視することで予期せぬデータ送信を検知する機能の他、USBデバイスの利用制限等の機能も搭載しています。  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
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 機能一覧  | 
 ・PCのあらゆる操作状況を記録  | 
| 
 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
| 
 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
10.WEEDS TRACE PRODUCTS

(参照元:https://weeds-japan.co.jp/)
| 
 サービス名  | 
 WEEDS TRACE PRODUCTS  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 重要システムからの情報漏洩リスクを防ぐ  | 
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 サービス概要  | 
 すべてのリスクを排除することは出来ません。  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・申請承認ワークフロー「APM」  | 
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 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
| 
 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
11.QND Clientlog

(参照元:https://www.qualitysoft.com/product/lineup/qnd_clientlog/)
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 サービス名  | 
 QND Clientlog  | 
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 キャッチフレーズ  | 
 社内のPC不正利用を即座に検知  | 
| 
 サービス概要  | 
 社内のPC不正利用を即座に検知。  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・多様な操作ログをまとめて取得  | 
| 
 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
| 
 運営企業  | 
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| 
 サービス詳細  | 
12.LB アクセスログ2

(参照元:https://www.lifeboat.jp/products/alog2/index.php)
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 サービス名  | 
 LB アクセスログ2  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 LB アクセスログ2  | 
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 サービス概要  | 
 『LB アクセスログ2』は、PCの操作に関する様々なログを簡単に、しかも確実に記録できるユーティリティソフトです。  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・PCのあらゆる利用状況を記録  | 
| 
 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
| 
 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
13.Guardium(ガーディアム)

(参照元:https://www.sct.co.jp/business/product/000409.shtml)
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 サービス名  | 
 Guardium(ガーディアム)  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 データベースのための総合セキュリティソリューション  | 
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 サービス概要  | 
 Webアプリケーションなどでアクセスするデータベースに対してのログ取得、アクセス制御、レポート出力を実施し、機密データの漏えい防止などを実現します。  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
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 運営企業  | 
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 サービス詳細  | 
14.Logstorage

(参照元:https://logstorage.com/)
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 サービス名  | 
 Logstorage  | 
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 キャッチフレーズ  | 
 統合ログ管理システム  | 
| 
 サービス概要  | 
 PC、サーバ、ネットワーク機器などが出力するログを機器やアプリケーションの種類、フォーマットを問わず、  | 
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 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
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 機能一覧  | 
 ・ログの一元管理機能  | 
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 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
| 
 運営企業  | 
|
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 サービス詳細  | 
        
                
                
                
                                                    
                                                
                                
                                
                
                    
                    
                    
                    
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