クリエイティブ制作の進捗状況やタスクを一元管理する制作管理ツール(開発管理ツール)。多様なツールが提供されるなか、自社に適しているか見極めるのが難しいという声も聞かれます。本記事では、制作管理ツールの比較選定ポイントと導入時の注意点を説明します。
また、導入実績の多い代表的な制作管理ツールをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
制作管理ツールの比較方法・選び方
制作管理ツールを比較選定する際のポイント

自社に適した制作管理ツールを見極めるポイントは4つあります。
- 機能
 - 操作性
 - 実績
 - サポート体制
 
各項目について詳しく見ていきます。
■機能
制作管理ツールの機能は「進行管理機能」「レビュー・フィードバック機能」「データベース機能」「コミュニケーション機能」の4つに大別できますが、機能の詳細な仕様はツールによって異なります。
主な機能は以下の通りです。
<進行管理機能>
ガントチャートで案件ごとの進捗状況やタスクを管理します。担当者別に業務状況を可視化できるものもあります。
<レビュー・フィードバック機能>
制作した画像データに修正指示を直接書き込むことができます。画像データ以外に動画や3Dモデルに対応しているものもあります。
<データベース機能>
制作物や素材を一元管理する機能です。初稿から最新稿までの各バージョンを簡単に検索できます。バージョン違いの画像を横並びや重ね合わせてチェックできる機能を備えているものもあります。
<コミュニケーション機能>
チャット機能などによって、チーム内の情報共有や意見交換をスムーズに行うことができます。メッセージはプロジェクトに紐づいており、データ類を添付することも可能です。
用途やニーズに合った機能が強化されているツールを選びましょう。
■操作性・視認性
制作管理ツールはデザイナーやディレクターなど複数のメンバーで共有するものです。ツールの画面が見づらいとか、操作方法がわかりづらい、メンバーのリテラシーに合っていない場合、プロジェクトがスムーズに進まなくなる可能性があります。そのため、ツールの操作性や画面の視認性についても選定時にチェックしておきたいところです。
制作管理ツールの中には、無料トライアルやデモ版が用意されているものもあります。直感的に操作できるなど、多様なメンバーが使いこなしやすい仕様のツールを選びましょう。
■実績・事例
制作管理ツールは広告代理店やWeb制作会社、アパレルメーカーなど幅広い業界で利用されています。ツールの用途や活用方法は業界・事業分野などで変わってくるため、導入実績や顧客事例で自社と類似した企業の活用状況を確認することも重要です。業界や用途が同じ企業であれば、自社で導入した場合も上手く活用できる可能性が高いと言えます。
実績や事例はホームページに掲載されているため、選定時にチェックしておきましょう。
■サポート体制
制作管理ツールはUI/UXに配慮されたものが多いですが、初期設計や運用時につまずくケースも見受けられます。ツールをスムーズに運用できるよう、機能や活用方法などでわからないことや、ツールに不具合が発生した場合に適切なサポートが受けられるかどうかを、確認しておきましょう。
チェックしておきたいポイントは以下の通りです。
- サポート方法(電話、メール、チャットなど)
 - サポートの範囲(障害対応、初期設計、操作レクチャーなど)
 - 受付時間
 - サポートコンテンツ(マニュアル、Q&Aなど)
 - 料金の有無
 
課題別に見た制作管理ツールの向き・不向きの傾向
どのような制作管理ツールを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。
以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
| 
 課題・ニーズ  | 
 向き・不向きの傾向  | 
|---|---|
| 
 制作依頼の工数も削減したい  | 
 制作発注用のテンプレートが備わっている制作管理ツールであれば、受発注のやりとりがスムーズになる  | 
| 
 動画や楽曲など幅広いクリエイティブの制作管理がしたい  | 
 動画データや楽曲データ、3Dデータなど様々なファイル形式に対応している制作管理ツールを選ぶ  | 
| 
 外部クライアントの赤入れや修正依頼のやりとりに時間がかかる  | 
 ゲスト機能が備わっているツールを選定すれば、ゲスト用アカウントを発行してツール内で直接フィードバックをもらうことができる  | 
| 
 制作管理ツールに興味はあるが、機能や操作性を確認したうえで判断したい  | 
 無料トライアルやデモ版が利用できるツールを選ぶ  | 
制作管理ツールの導入時に注意すべき点

制作管理ツールを導入する際は、以下の2点に留意しましょう。
■自社の利用規模を明確にしておく
制作管理ツールの選定・導入にあたっては、自社の利用規模をある程度見極めておくことが重要です。なぜなら、一般的な制作管理ツールには複数の料金プランが用意されており、各プランはユーザー数やストレージ容量、機能に違いがあるからです。
自社で運用するプロジェクトやユーザーの規模感がつかめていないと、適切なプランを選ぶことができません。プランが不適切だと「ストレージが足りない」「メンバーを追加できない」などのトラブルにつながるため注意しましょう。
■メンバー向けに講習会やマニュアルを用意する
制作管理ツールをスムーズに運用するためには、プロジェクトメンバーがツールの機能や操作方法を正しく理解しておく必要があります。メンバーに対する説明やサポートが不足していると現場が混乱する可能性があるため、運用を始める前に説明会や講習会の機会を設けましょう。運用フローや操作方法などをまとめたマニュアルを用意しておくことも重要です。
最適な制作管理ツールを見つけよう
自社の用途や利用規模に合った制作管理ツールを導入すれば、様々なプロジェクトを適切に管理でき、クリエイティブの質向上も期待できます。ツール選びに迷った時は、機能や操作性のほか、実績やサポート体制を比較して自社にとって最適なツールを選定しましょう。
制作管理ツール 9選
1.AdFlow(アドフロー)

(参照元:https://adflow.jp/)
| 
 サービス名  | 
 AdFlow(アドフロー)  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 クリエイティブ制作に特化したプロジェクト管理ツール  | 
| 
 サービス概要  | 
 AdFlowは、制作の「進行」と「管理」の業務を効率化するクリエイティブ制作に特化したプロジェクト管理ツール。制作物の発注から納品までのフローを可視化し、煩雑なメールやファイルなどのやり取りも一元化。制作物を資産として蓄積することも可能。  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・プロジェクト(案件)一覧  | 
| 
 運営企業  | 
|
| 
 サービス詳細  | 
|
| 
 サービス資料  | 
2.Brushup

(参照元:https://www.brushup.net/)
| 
 サービス名  | 
 Brushup  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 制作物のフィードバック生産性をあげるレビューツール  | 
| 
 サービス概要  | 
 Brushup はデザイン、ドキュメント、動画など、さまざまな制作物に対して、  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・静止画レビュー  | 
| 
 価格  | 
・エントリープラン  0円 / アカウント  | 
| 
 運営企業  | 
|
| 
 サービス詳細  | 
|
| 
 サービス資料  | 
3.Save Point

(参照元:https://www.savept.com/)
[service_id:112]
4.ストックラボ

(参照元:https://www.stock-lab.com/)
| 
 サービス名  | 
 ストックラボ  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 リユースTechブランド  | 
| 
 サービス概要  | 
 「新しいモノと昔からあるモノを繋ぎ、価値を創り出す」  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 運営企業  | 
|
| 
 サービス詳細  | 
5.universions (ユニバージョンズ)

(参照元:https://universions.com/)
| 
 サービス名  | 
 universions (ユニバージョンズ)  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 "つくる" に 集中する  | 
| 
 サービス概要  | 
 ●タスクとノートでweb制作のタスクを整理 ステータス管理で作業の見える化  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・シンプルなUIで みんなですぐ 使えるツール  | 
| 
 価格  | 
・スターター  0円 / 月額  | 
| 
 運営企業  | 
|
| 
 サービス詳細  | 
6.ConTrack

(参照元:https://www.veriserve.co.jp/service/detail/contrack.html)
| 
 サービス名  | 
 ConTrack  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 トレーサビリティ管理ツール  | 
| 
 サービス概要  | 
 トレーサビリティ管理ツール「ConTrack」は、システム開発現場での"使いやすさ"を徹底的に追求した新しいトレーサビリティ管理ツールです。開発ドキュメントの文脈を追跡し、不具合の本質を明らかにします。  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・要求管理  | 
| 
 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
| 
 運営企業  | 
|
| 
 サービス詳細  | 
7.Jira Software

(参照元:https://www.atlassian.com/ja/software/jira)
| 
 サービス名  | 
 Jira Software  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 優れたチームは、素早く頻繁にソフトウェアを提供  | 
| 
 サービス概要  | 
 Jira Software は、ソフトウェアチームの誰もがすばらしいソフトウェアを計画、追跡、リリースできるよう設計されています。  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・スクラムボード  | 
| 
 価格  | 
・Free  0円 / 月  | 
| 
 運営企業  | 
|
| 
 サービス詳細  | 
8.ActiveAssets

(参照元:https://www.activeassets.jp/)
| 
 サービス名  | 
 ActiveAssets  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 校正作業を圧倒的にカンタンに  | 
| 
 サービス概要  | 
 カタログ通販会社、チラシ印刷会社など大量の出版物の校正にかかわるレビュー・ファイル管理を  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・安全な国内クラウド環境で稼働  | 
| 
 価格  | 
・価格はお問合せください  | 
| 
 運営企業  | 
|
| 
 サービス詳細  | 
9.トコトン

(参照元:https://tokoton.biz/)
| 
 サービス名  | 
 トコトン  | 
| 
 キャッチフレーズ  | 
 サイト運用をもっと楽に  | 
| 
 サービス概要  | 
 サイト運用に特化したプロジェクト管理ツール。  | 
| 
 向いてる形態  | 
 BtoB/BtoC  | 
| 
 機能一覧  | 
 ・視覚的な制作指示ができる 画面メモ機能  | 
| 
 価格  | 
・ASPプラン(ユーザー数 無制限)  19,800円 / 月  | 
| 
 運営企業  | 
|
| 
 サービス詳細  | 
        
                
                
                
                                                    
                                                
                                
                
                    
                    
                    
                    
                    株式会社シーラベルについて